三木清
「100分 de 名著」(NHK Eテレ)は、私の好きな教養番組です。
2017年(平成29年) 4月は、哲学者・三木清さんの「人生論ノート」が特集されます。
恥ずかしながら、三木清さんの名前を知らなかったのですが、「人生論ノート」という著書名が気になるので、放送が楽しみです。
三木清さんは、1897年(明治30年)1月5日、兵庫県たつの市の農家に生まれました。
成績優秀で京都帝国大学(京都大学)哲学科に進学し、京都学派といわれる哲学の学派を形成した西田幾多郎に師事しました。
その後、ドイツやフランスに留学し、ドイツでは、マルティン・ハイデッガーらに師事しました。フランスでは、人間とは何かを考えたパスカルの「パンセ」を読んでのめり込んだようです。(「パスカルにおける人間の研究
」という三木清さんの著書があります。)
帰国後は、教職についたり文筆活動を行ったりしましたが、治安維持法違反の容疑者を保護し逃がしたとして摘発され、1945年には反戦容疑で逮捕され、衛生状態の悪い豊多摩刑務所で死亡しました。 48歳の生涯でした。
(#) 「治安維持法」 (NHK for School)
http://goo.gl/hMXuZe
普通選挙法が成立した1925年、政府は、いわば抱き合わせの形で治安維持法を制定しました。この法律は、治安維持を口実に、政府に都合の悪い考えや運動を取り締まるものでした。「私有財産制度を廃止し、天皇を中心とする国家体制を変えよう」という共産主義の運動を押さえ込もうとしたのです。初の普通選挙が行われた直後の1928年3月、全国一斉に共産主義者の弾圧が行われ、治安維持法違反で検挙された人は、約1600人に上り、6月には、治安維持法の最高刑が死刑にまで引き上げられます。その後、太平洋戦争を目前に控えた1941年には、国家の方針に従わないという理由だけで取り締まれるようになり、刑罰も重くなりました。治安維持法は、太平洋戦争後の1945年10月、連合国軍総司令部、GHQの命令により、廃止。この法律によって逮捕された人は、数10万人。1000人以上が、拷問や虐殺・病気などで命を落としたと言われています。
(#)普通選挙法と治安維持法
http://goo.gl/yw21iH
(#)治安維持法の原本
http://goo.gl/CAVMjk
(#)治安維持法とはどんな法律だったか?(日本共産党・しんぶん赤旗)
http://goo.gl/Rnr1Vi
(#)治安維持法に関するトピックス(朝日新聞デジタル)
http://goo.gl/qfHr15
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