相手を怒らせない話し方と伝え方
相手を怒らせずに言いにくいことを伝える100の方法
誰もがふだん、多くの人といろいろな話をすると思いますが、
その「話し方」にどのくらい気を遣っていますか?
自分が「こういうことを伝えたい」と思って話したことを、
必ずしも相手がそのとおりに受け止めてくれるとは限りません。
話し方をちょっと間違えただけで意外な反応が返ってくることもあります。
「話し方」は、簡単なようでじつは結構難しいものなのです。
話し方で失敗した経験のある人も、得意だと自負している人も、
本書で紹介するような上手な話し方のコツを覚えれば、
もっと、自分の気持ちをストレートに伝えられるようになり、
もっと、会社やプライベートの人間関係がよくなります。
たとえば、こんな話し方で、
相手の受け止め方はグンとよくなります。
・口ゲンカになりそうなときは「ごもっともです」と相手の怒りを和らげる。
・言い訳するときは「話しづらいことなんだけど…」と前置きする。
・借金を頼まれたら「友情を失いたくないから…」と断る。
・迷惑していることを伝えるときは「〜〜してもらえると助かる」と話す。
・人にものを頼むときは「あなただからこそ」と自尊心に訴える。
・返却を催促するときは「貸したものは役に立った?」と聞く。
・イヤミな言葉で非難されたら「勉強になりました」と答える。
・落ち込んでいる人を励ますときは「私も同じ経験がある」と慰める。
・相手の性格を変えるには「あなたのことが好き」と愛情を示す。
・別れ際の挨拶には「また会いたい」という気持ちを込める。
<目次>
相手と口ゲンカにならずに済む、反論の仕方
・まず相手の意見を受け入れてから反論する
・反論したい点を、「その点は非常に重要」と強調する
・「ごもっともです」と言って、怒っている相手の心を和らげる
相手を感情的に怒らせない、言い訳の仕方
・「お詫びしてから、言い訳する」という話の順番を間違えない
・「申し開きはできない」と言いながら、長々と言い訳しない
・「やっちゃいました!」では、お詫びの言葉にはならないと知っておく
相手と気まずい関係にならない、断り方
・「できません」よりも、「お役に立てずに、ごめんね」がいい
・「時間的」「能力的」「物理的」の三つの事情で断る
・「今回は」か「今回以降も」かを区別した断り方をする
相手のプライドを傷つけない、否認の方法
・「迷惑している」ではなく、「○○してもらえると助かる」と話す
・「できない」ではなく「困りました」と言ってみる
・相手のプライドを傷つけない話し方で、相手の勘違いを指摘する
相手を不愉快な気持ちにさせない、ものの頼み方
・「あなたでいいや」ではなく、「あなただからこそ」と訴える
・「していいかな?」という話し方で、自分の都合を主張する
・難しいお願い事は、「無理を承知でまいりました」と話す
相手から嫌われることのない、自己主張の仕方
・「みんな、そう言ってるよ」は、相手に心理的圧力をかけてしまう
・正当な権利を主張する時も、「身勝手を言って申し訳ない」と切り出す
・「冷静になれ」ではなく、「お互いに冷静になろう」と話す
自分の気持ちを上手に伝える時の話し方
・「私はこうしている」という話し方でアドバイスする
・「あなたが悪い」ではなく、「悪いのは私かもしれないけど」と話す
・親切心からすることでも、「よろしかったら」と断ってからやる
相手に失礼にならない、社交辞令の言い方
・「マイペ-スですね」ではなく、「物事に動じない人ですね」がいい
・「色気がある」と女性をほめると、セクハラだと思われる
・嫉妬や妬みを捨てて、心からほめるのがいい
相手にそっぽを向かれないための、話しかけ方
・話しかける時は、「今、話せますか?」と聞いてからのほうがいい
・自分の用件で人に会う時には、「時間を取らせて申し訳ない」と切り出す
・忙しくしている人には「大事な話がある」とはっきり伝える
みんなをシラケさせない、話の盛り上げ方
・自慢話にならないように、自慢話をするコツとは?
・「だから言ったじゃないか」は、慰めの言葉にはならない
・つまらないと思うことを、正直に「つまらない」と言わない
<勉強したい中学生さんへ>
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